そろばん6級の割り算から「割る数」が2桁になります。
これが「6級の壁」「6級は難しい」と言われる原因です。
本記事は、こんな悩みを抱えているお父さん・お母さんに見ていただきたい内容となっております。
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計算を進めていくうちに割れなくなってしまう。
還元算ってなに?
9立商って?
還元算と確商ってなにが違うの?
新しい用語ややり方が多すぎてなにが正しいのか分からない。
実際のそろばんの動きを写真で見ながらそろばん6級割り算のコツを解説します。
※「全国珠算教育連盟」【全珠連】の6級をベースに書いておりますが、日本珠算連盟【日商・日珠連】の6級の皆さんにもご覧になっていただける内容です。
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なぜ6級が壁と言われるのか?
割る数が2桁になる
これが1番大きな理由です。
7級の問題は
824 ÷ 8
割られる数 ÷ 割る数
この「割る数」が1桁でした。
6級からは
6,408 ÷ 72
という問題になり「割る数」が必ず2桁です。
何がやっかいになるかというと
「割る数」の1の位の計算をするときに割れない!!!という事象が起こることです。
割る数の「10の位」で割れる最大の数で計算を進めてみると。。。
上の計算:6,408 ÷ 72 を順を追ってみていきましょう。
①まずそろばんに6408を置きます。
②割る数の10の位「7」から計算を進めます。
7×9=63のため割られる数6408の左となりに9を置き64から63を引きます。
③続いて割る数の1の位「2」の計算です。
2×9=18を残っているそろばんの赤でくくった部分から引きたいのですが、引けません。。。
このように、
割る数が2桁になると10の位までは最大値で割れますが
続けて計算する1の位で割れなくなるため難易度が高くなるのです。
▼割り算の「商」を置く位置はこちらでチェックしてみてください。
そろばん3級の内容ですが考え方は6級の割り算もいっしょです。
今のうちからこちらの置き方をマスターしておくと昇級した際スムーズです。
【小数点の指の動かし方・計算のやり方はルールで覚える】そろばん3級割り算のコツ
日本珠算連盟【日商・日珠連】では出題数、合格点ともにアップ
【全珠連】では問題数、合格点に差はありませんが、
【日商・日珠連】では7級と6級で大きな変化があります。
① 【日商・日珠連】7級
② 【日商・日珠連】6級
出題数、合格点アップもさることながら、
試験時間が20分から30分に長くなるのも難易度を高くしています。
タイミング的にも小学生低学年のお子さんの受験が多いため
「集中力切れ」という新しい問題も生まれてしまうのです。。。
還元算と確商はどちらが良いか?
10の位までは最大値で割れますが続けて計算する1の位で割れなくなる問題。
これに対して「還元算」と「確商」という2つの解決方法があります。
そろばんのYouTubeを見ていると必死に「還元算」を勧めていますが。。。
【結論】確商1択
本記事の結論になります。
6級の割り算は「確商」というやり方で練習を積んでください。
「確商」に慣れることに全力を注ぎましょう。迷う必要はありません。
その理由についてご説明していきます。
「確商」とは?
確商とは
「割る数の10の位、そのあとに計算する1の位も割り切れる最大値を暗算で(イメージして)導き出す」
「割る数の10の位の最大値で計算を進める前にちょっと疑ってひとつ小さい数で計算を進める」
ということです。
う~ん。。。実際に文字にしてみるとかなりぼんやりしますね(笑)
でもこのやり方のほうが
というメリットがあります。
実際に先ほどの例題で見てみましょう。
①まずそろばんに6408を置きます。
②頭の中で1の位まで割ることができる8をイメージして8を置きます。
③割る数10の位の「7」から計算。7×8=56をとる。
続いて1の位の「2」を計算。2×8=16をとる。のこり648。
④割る数の10の位「7」から計算し、7×9=63 つづいて1の位「2」の計算
2×9=18で完了です。
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還元算とは?
10の位の計算で割りすぎてしまって、1の位で割れないときに1つ小さい数で割る修復計算のことです。
「割られる数を1から置きなおして計算し直す」よりもスピーディーです。
順を追ってみてみましょう。
①そろばんに6408を置きます。
②割る数の10の位「7」から計算を進めます。
7×9=63のため割られる数6408の左となりに9を置き、64から63を引きます。
③続いて割る数の1の位「2」の計算です。割れないためここから「還元算」に入ります。
④6408の左となりに置いた9から1とって8にします。
⑤7×9=63と7×8=56の差「7」を残っている108に足してあげます。
808となります。
⑥そろばんに残っている808から2×8=16を引いていって648となります。
⑦また割る数の10の位「7」から計算し、7×9=63 つづいて1の位「2」の計算
2×9=18で完了です。
もう理解いただけました?
1から置きなおして計算し直すよりもスピーディー!
とはいえ手順が多い。。。
つまりメインで使用するテクニックではないのです。
昇級をしていけばしていくほどこの手順の多さがスピードを落として大きなデメリットに変化していきます。
割り過ぎなかったという経験が暗算力を向上させる
メインでは「確商」を使用し、「確商」をやったつもりが割る数10の位で割りすぎてしまった場合「還元算」の流れがベストです!
一方で「確商」の場合、新しい問題が発生します。
逆に「割らなすぎる」という問題です。
①そろばんに6408を置きます。
②「確商」でイメージするものの間違って、割る数10の位の「7」を、7×7=49で計算してしまう。 49を引いていって1508が残る。
③そこから割る数1の位「2」の計算。2×7=14を引いていきます。
④1368がそろばんに残ってますが左側に商が置けないため間違いだと気が付きます。
最初のうちはこんなシチュエーションが多くなるかもしれません。
でもこの失敗を繰り返すうちに暗算力が養われていきます。
還元算はあくまで保険
「確商」の具体的なメリットとしては
そろばん6級の練習をしながら暗算2級の計算を頭でしていることです!
このメリットを考慮するとあくまで「還元算」は保険(リカバリー)としての知識だけで十分です。
そろばんで昇級していくと分かりますが、平行して必ず暗算も昇級していきます。
両方バランス良く、かつ効率的に身につけるためにも「確商」で答えを導く練習を繰り返しましょう。
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9立商とは?
九立商とも言います。
こういうケースの場合は商に「9」を置いてみましょうということです。
どういうケースだと「9を」を置くのが適切か見ていきましょう。
頭の数と次の数を見て判断
次の例題を見てみましょう。
5,605 ÷ 59
おさらいですが
割られる数 ÷ 割る数
ですよね。
ここで数の大きさを比較します。
割られる数と割る数の「頭の数」が同じ
次の数で「割られる数のほうが小さい」
割られる数の頭「5」と割る数の頭「5」は同じ。
割られる数の次の数「6」と割る数の次の数「9」は6<9
この場合が9立商が「当てはまりやすい」です!
100%当てはまる公式でない
残念ながら9立商は100%当てはまる公式ではありません。下の計算でみてみましょう。
7,031 ÷ 79
割られる数の頭「7」と割る数の頭「7」はいっしょ。
割られる数の次の数「0」と割る数の次の数「9」は0<9
9立商の公式に当てはまりますが、
最初に9を置いて計算をスタートすると割り切れません。。。
ちなみに答えは「89」になります。
「確商」がすべて
9立商も100%当てはまる公式ではないことが分かりました。
つまり、行きつくところは「確商」なんですよね。
「確商」ができていれば9立商を覚える必要はありません。
「確商」ができていれば還元算はあくまでリカバリーでしか使いません。
そろばんを進めていく中でメリットも多いので最初から「確商」一択でいきましょう!!!
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