そろばん(珠算)は3級の検定から難易度が急に高まります。掛け算、割り算には小数点が登場し、見取り算は正確さと時間との戦いになります。
ただただ、反復練習させてませんか?
この記事ではそろばん3級検定合格を目指しているお父さん・お母さん・お子さんの以下の課題を解決します。
3級の見取り算が時間内に終わらない。。。
間違いも多く、合格点に届くイメージが湧かない。。。
ちなみにわたしは、幼少期そろばんを約6年ほどやっており、そろばん準段(1級の2つ上)、暗算1級です。
わが子もそろばんを習っており3級の問題・練習のやり方を徹底的に分析しました。
▼この記事を書いた人。詳細はプロフィールをご覧ください。
運営者:すくらっち
【主体性を育む演出家】40代2児の父 | 子育て10年 | 管理職10年 | 管理職として培った「自ら考え行動する人材育成術」を子育てで実践→思い通りにならないイライラから開放→人生の充実感が増す | 管理職にも子育てにも実践できる育成テクニックを発信中 | 主体性ある人は輝いている。輝く人を育てることが私の最高の喜び
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見取り算のコツと練習のやり方
こどもといっしょにそろばん3級の見取り算をやってみて即効性があった事を紹介します。
✅見取り算のコツ
① ゴールの確認
② 問題とそろばんのポジションを見直す
③ 答えの書き方を見直す
④ そろばんの玉の使い方を見直す
✅練習のやり方
① 1問にかかる時間を計る
② 見直しも時間を計る
③ 連続して練習しない
④オンライン模擬試験を受講する
本記事では「全国珠算教育連盟」の検定を想定して執筆しております。
ですが、主催連盟に関わらず見取り算全般にお役立ちいただけると思います。
▼そろばん3級の掛け算、割り算、応用計算のコツについても紹介しています。
また小学生高学年生が気になる「そろばんのやめどき」についても紹介しております。
それではひとつずつ見ていきましょう。
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見取り算のコツ
①ゴールの確認
この基本が意外とできていないご家庭が多いです。
何点で合格するか知ってますか?
答えは100点以上です。15問あり1問10点のため、10問以上の正解で合格となります。制限時間は7分です。
ですが、ここでお伝えしたいゴールは100点以上で合格ですよ!ではありません。
制限時間7分の間に何問回答を記入するか?です。
理由は制限時間7分の間に100点取れているかどうかなんて分からないからです。
その子の正解率や回答スピードを考えて設定することが重要です。
ただ「全部答えを埋めて!」というのは戦略でも何でもありません。根性論です。
ちなみにわが家では、「7分14問回答」をゴールと設定しました。
▼お子さんが通っているそろばん塾の加盟団体がわからない場合こちらも確認しましょう。
そろばん3級の合格点は?検定を主催する団体によって違うって知ってました?
②問題とそろばんのポジションを見直す
こちらの写真をご覧ください。 3問目の1番上の「3,915」を置いている写真です。
お子さんはどちらのポジションで計算していますか?
①計算数字の真下
②回答欄の真下
もし②でやっているとしたら、今すぐ①への変更をお勧めします。
①のように1計算1計算そろばんをずらしていくやり方のほうが
「計算が早くなる」
「間違いがなくなる」
の2点の効果があります。
②のやり方では赤線で示した通り、目線が何回も上下します。
その分、時間もかかるし、計算ミスも起こりやすくなるのです。
わが子も②→①へ修正したところ、正解率がアップし、1問あたり約3秒ほどスピードアップしました。
注意点としては、文鎮(ぶんちん)が必要な点です。
紙の上をそろばんで滑らすため、紙自体がずれないように固定します。
また、子どもがお気に入りの文鎮を購入することでモチベーションUPにもつながります。
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③答えの書き方を見直す
スピード重視
答えを書くスピードも重要です。
そろばんに関しては、「大きくはっきり書く」ことはしないでください。
こじんまりとした字
小さい字
薄い字
で構いません。
答えとして正解かどうかが重要だからです。字の綺麗さを競う競技ではありません。
そろばん塾では鉛筆やロケット鉛筆が推奨されていますが、無意識に筆圧が強くならないよう、「短め」のシャープペンをお勧めします。
カンマ(コンマ)を書くタイミング
答えが109,876とします。
お子さんはどのタイミングでカンマを書いていますか?
① 1→0→9→8→7→6 を書いたあとに、9と8の間にカンマを入れる
②1→0→9→「,」→8→7→6のように上から順番に書く
もし①でやっているとしたら、今すぐ②への変更をお勧めします。
「問題とそろばんのポジション」では目線が上下する時間が無駄でした。
カンマの入れ方も①だと目線が左右する時間が無駄です。
1問に対して1~2秒は違うでしょう。つまり、15問で最大30秒違います。
その30秒で1問解けますね。
でもカンマを含めながら上から順番に書くのって難しくない?
そろばんの「黒い点」を使えば簡単です!
見取り算ては上記写真の「黒い点=定位点」を有効活用しましょう。見取り算では
定位点にある数字を書いた後にカンマをつける
というルールがあります。
つまりこの写真の場合、9を書いた後にカンマを書くということです。
注意したいのは小数点のある掛け算、割り算では通用しないということです。
小数点の掛け算では「位」が移動するためです。見取り算専用として覚えておきましょう。
④ そろばんの玉の使い方を見直す
①~③までは主に時間の使い方、スピードアップについてお話してきました。
ここでは「正解率アップ」の方法について紹介します。
正解率アップへの近道は
基本の珠の使い方を振り返る
子どもの間違いやすいクセを見つける
この2点がポイントです。
この2点を細かく掘り下げていくとかなりのボリュームになってしまいました。。。(/ω\)
そのため以下の記事で細かくまとめています。
基本的な内容も多いですが、逆に言うとこの基本ができていないためミスが発生します。
特に落とし穴は「5玉の使い方」です。
上から順番に見ていただくのが非常に効果的です。
お子さんの間違えるポイントを洗い出し、改善したうえで反復練習したほうが圧倒的に効率的です。
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練習のやり方
①1問にかかる時間を計る
制限時間7分で何問回答できるか?よりも、1問にどのくらいの時間がかかっているかを「見える化」してあげましょう。
わが子の例ですと、3級初めの頃は1問に約40秒ほどかかっていました。
7分が420秒ですから、10問ちょっとのスピードです。しかも間違える。。。
そのため、冒頭ご紹介したとおり、「7分14問回答」つまり、1問30秒を目指しました。
タイムの計り方も色々やってみました。
・1問ずつ計る
・5問ずつ計る
・7分とおしで計るが、30秒経過ごとにアナウンスする
こうすることで、子ども自身が30秒のペースをつかんできます。
また、〇問目くらいで遅れ始めるな・・・という意識も付けられるため、挽回力も身につきます。
②見直しも時間を計る
ただただ、見直しさせてませんか?
見直しの時間もスキルアップのチャンスです。
そろばん塾ではここまでやってくれませんから、自宅で練習するときは是非見直しも時間を計りましょう。
わが家では1問30秒を目指してますので、見直し数が5問だとしたら2分30秒で時間を計ります。
徹底的に1問30秒を体にしみこませるのです。
③連続して練習しない
検定が近づくと、1日に3回も4回も練習しますよね?それ自体は悪いことだと思いませんが、その3回4回を連続してやることはやめましょう。
集中力が続かないのでせっかくの練習が身につきません。
朝、昼、晩で1回ずつ分けるとか、1時間ごと間隔をあけるなどの工夫をしましょう。
検定試験は1発勝負です。
毎回フレッシュな気持ちで練習をすることが本番でも生かされるでしょう。
④オンライン模擬試験を受講する
「全国珠算教育連盟」での模擬試験はありませんでしたが
「日本商工会議所(日本珠算連盟)」の模擬試験がありました。
練習と模擬試験では雰囲気が全く違います。
”場慣れ”はとても重要な要素ですのでぜひトライしてみましょう!
1,500円で本番の緊張感を体感できるのはとても魅力的ですね。
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PDCAを回す
いかがでしたか?是非お子さんの3級検定合格の一助になれれば幸いです。
そろばんは反復練習も重要ですが、1回1回やり方を変えたり、工夫することも重要です。
今回ご紹介した内容も、わが子といっしょに練習を繰り返す中で少しずつ工夫を積み重ねて見つけた手法です。
このPDCAを繰り返すことで、そろばんというカテゴリー以外でも工夫ができるような大人に成長できます。
お子さんがそろばんを通じて将来お金を稼ぐ力を身につけられることを期待しています。
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