子どもが習い事としてそろばんをやっているというご家庭は多いと思います。
私自身、幼少期にそろばんを習っており、我が子も現在そろばん塾に通っています。そろばん塾でできなかった問題や、次の課題を自宅で教えたりしています。
ですが、周囲のお父さん、お母さんの中には、幼少期にそろばんを経験していない方もいらっしゃって、ご家庭でお子さんにそろばんを教えるとこができずに困っている話を多く聞きます。
大人になった今からそろばんを習う時間もないですしね。。。
この記事ではお子さんがそろばんを習い始めの時に起こる、以下の課題を解決します。
子どもにそろばんを教えてあげたいけど自分がやったことがないので教えることが出来ない
子どもがそろばんで間違えることが多いけれど、どこでつまずいているか分からない
ちなみにわたしは、幼少期そろばんを約6年ほどやっており、そろばん準段(1級の2つ上)、暗算1級です。
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【主体性を育む演出家】40代2児の父 | 子育て10年 | 管理職10年 | 管理職として培った「自ら考え行動する人材育成術」を子育てで実践→思い通りにならないイライラから開放→人生の充実感が増す | 管理職にも子育てにも実践できる育成テクニックを発信中 | 主体性ある人は輝いている。輝く人を育てることが私の最高の喜び
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そろばんの知識がなくても教えられる2つの必要なこと
そろばんのしくみを理解すると見えてきますが、そろばんを始めたばかりのお子さんに必要なことは、専門的な知識やテクニックではありません。そろばんを習ったことがない方でも教えられる必要な2つのことはこちらです。
①「10」は”何の数と何の数で成り立っているのか”
②九九
そろばんはある程度の級(ランク)まで、この2つをしっかり理解し間違えることがなければ順調に進級していくことが可能です。
逆に、この2つを理解できていないことが原因で、回答を間違ってしまうケースが非常に多いです。
特に習い始めの段階で間違いが多いと、子どものモチベーションが落ちてしまいますので、是非徹底して身につけさせてあげましょう。
なぜそう言えるのかひとつひとつ見ていきたいと思います。
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「10」は”何の数と何の数で成り立っているのか”
繰り上がりと繰り下がり
そろばんで間違えることが多いポイントのひとつが、
✅繰り上がり
✅繰り下がり
です。そろばんを習ったことがない方も言葉くらいは聞いたことがあるかもしれません。
間違えることが多い理由は「10」が何の数字と何の数字で成り立っているかをしっかり理解していないからです。
「10」のしくみを理解すると「繰り上がり 繰り下がり」で行っていることが非常にシンプルになります。
▼10の繰り上がり・繰り下がりと同じくらい難しい5の繰り上がり・繰り下がりはこちら
そろばんの5玉の使い方は意外と難しい。。。【5の繰り上がり繰り下がり】の教え方
10の繰り上がり
例:9 + 3 = 12
上記の計算においてそろばんでやっていることは
ステップ①
ステップ②
ステップ③
ポイントは
繰り上がりは置いてある数字から引き算をする
という点です。
繰り上がりが必要になる計算は足し算なのですが、そろばんに置いてある数字に対するアクションは引き算なのです。
10の繰り下がり
例:15 ー 6 = 9
上記の計算においてそろばんでやっていることは
ステップ①
ステップ②
ステップ③
ポイントは
繰り下がりは置いてある数字に足し算をする
という点です。
さきほどの繰り上がりと逆ですね。
繰り下がりが必要になる計算は引き算ですが、そろばんに置いてある数字に対するアクションは足し算となります。
パターンは9種類
そろばんの習い始めは、この9パターンがスラスラ出来るようになるまで暗記しましょう。
9と1
8と2
7と3
6と4
5と5
4と6
3と7
2と8
1と9
こどもへの教え方
そろばん塾でも推奨されているのが「10になるお友達」という教え方です。
10になる3のお友達は? → 7
10になる6のお友達は? → 4
という感じです。
注意したいのは、
「10になる3のお友達は? → 7」ができたら「 10になる7のお友達は? 」も逆算でできるだろうという先入観です。
それができたらここまで掘り下げて教える必要はありません。小さなこどもですからできなくて当然です。
時間はかかりますがしっかり9パターンを覚える方針で進めるべきです。
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繰り上がり繰り下がりポイントまとめ
そろばんに置いてある数字に対するアクションをまとめました。
子どもにはこんな感じで教えると伝わりやすいです。
10の繰り上がり・繰り下がっりと同じくらい子どもがつまずくポイントが5の繰り上がり・繰り下がりです。
特に幼少期からそろばんをスタートさせているお子さんほどここでつまずきます。
そろばんの5玉の使い方は意外と難しい。。。【5の繰り上がり繰り下がり】の教え方
九九
そろばんの掛け算・割り算で必要
九九はそろばんにおける乗算(かけ算)と除算(わり算)で使用します。
そろばんの掛け算割り算と聞くと、すご~く難しそうな印象を受けますが、
使う計算は
足し算・引き算・九九
です。
上記3つの計算の組み合わせで問題を解いていきます。
足し算・引き算については、
「10」は”何の数と何の数で成り立っているのか ”
が理解できていれば繰り上がり・繰り下がりで戸惑うことはありません。
問題は九九についてです。
近道はない
結論は九九についてはどうしても暗記が必要です。
小学校2年生になると九九を勉強しますが、5,6歳からそろばんをやっているとその前に九九を習得する必要があります。
こちらの記事を見ていただいているお父さん、お母さんは九九をマスターしていると思いますので、
いっしょに根気強く教えてあげてください。
お風呂場やトイレに貼れるポスターなんかがあると便利ですね。
そろばん割り算のイメージ
そろばんの掛け算で 足し算・引き算・九九 が必要なイメージはつくと思いますので、
そろばんの割り算だけ例題をひとつあげておきます。
例:228 ÷ 6 = 38
上記の計算においてそろばんでやっていることは
ステップ①
ステップ②
ステップ③
そろばんを始めたばかりのタイミングではまだ複雑なので計算するイメージだけつかんでもらえたらと思います。
そろばんを一旦置いて身につけるべき
以上、そろばんで必要な2つのことについて説明してきましたが、2つともそろばんテクニックではありません。そろばんであれば4級くらい、暗算は2級くらいまでは、この2つをしっかり身につけていればスムーズにステップアップできると思います。
一番間違えやすいポイントでもありますので、そろばんを一旦置いてでもしっかり身につける必要があると思います。
是非ご家庭でも実践してみてください。
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